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子どものエネルギーに向き合う幸せをかみしめています。
(主宰 加藤くるみ)
大人の縮小版ではない『子どもの世界』への関わりから、子どもならではの感性と創造力を育み、子どもの内に秘めた生命力を輝かせたい。
教職を経てずっと舞台表現の虜(とりこ)になっている私が、子どもを対象にしたミュージカルやジャズダンスにかけた思いです。
事実、子どもの吸収力と自分なりに表現しようとするエネルギーには、公演のたびに驚かされます。小学校入学前からずっと続けている子どもがいます。片道1時間かけて通っている子どももいます。
私がニューヨークで研鑽を重ねるのも、そんな子どもたちに真摯に向き合いたいからです。 |
子どもは、大人の縮小版ではありません。
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「うちの子は音痴ですから、とてもミュージカルなんて」と、返事をしてきたお母さんがいました。無性にがっかりしました。
その子はまだ4歳です。それくらいの年齢だと音階が安定していなくて当たり前なのに、大人が先に結論を出してしまいます。
無思慮に投げかける言葉が、子どもを深く傷つけていることがよくあります。
「我慢が足りない」、「物事に集中できない」。でも、夢中になれるものを見つけられれば、我慢も集中力も自然に身についてきます。 |
経験や知識に基づく大人の側からの一方的な決めつけが、子どもの中に秘められた可能性を萎えさせてしまいます。子どもは決して大人の縮小版ではありません。
『あなたを仲間として認めます』から、始めます。
毎年の定期公演に向けて、オーディションをして配役を決め、『本(脚本)読み』をします。そこで、ハッと驚くことは少なくありません。
作品のテーマとストーリーを理解したうえで、子どもたちは自分の役にどんどん自分の色をつけていきます。子どもが役にキャラを付け、台詞に『色』や『表情』を付けていきます。『なるほど』と、新鮮な気持ちになります。
「あなたの表現は素晴らしい。でも、先生にもこんな考えがあるのだけど、どう思う?」。そんなやり取りの中から、台本を書き変えていくことも、しばしばです。
私が子どもに向き合うとき、根っこにあるのは、『あなたは私たちにとって大切な人です。私はあなたを仲間として認めます』という姿勢です。
ダンスと歌と芝居が融合して、ひとつのミュージカルが生まれます。言い換えれば、それだけほめるきっかけが多いということです。
ダンスはもうちょっとでも、芝居で光るものを持っている子どもがいます。ひとつ壁を乗り越えると、ポーンとはじける子どもがいます。その日はなかなか練習する気持ちになれなければ、仲間たちが練習するのを見ているだけでもいいのです。見ることで、その子は何かを感じているからです。
子どもが輝きを放つために、『基礎』という準備を教えます。
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子ども自身がはじけたり、ムクッと気持ちを持ち上げ、作品の中で輝きを放ち、自信を重ねていくための『準備』を促すのが、私の役割です。
子どもたちの輝きは作品の完成度と、正比例します。ダンス、歌、芝居それぞれの『基礎』をしっかり身につけなければ、その完成度を上げることはできません。 |
ダンスを例にあげれば、自在にコントロールできる柔軟な筋力と、正確なステップに代表される基礎がしっかり身について初めて、シャープさやしなやかさなどの表現をすることができます。またダンスと同じように、歌にも芝居にも、それぞれ基礎があるのは言うまでもありません。
ダンスは私が中心になって教え、歌と芝居は東京を中心に第一線で活躍していたスタッフが教えます。彼女を始め、ひとつの作品を創りあげるために協力してくれるスタッフも、私にはかけがえのない財産です。
そして、繰り返し練習して身につけた基礎という準備ができていれば、子どもたちは子どもたちなりに、公演当日に向けて役作りを完成させる計画を立てていきます。それも、子どもが本来持っている力のひとつです。
子どもから、パワーをたくさんもらっています。
幼いころからダンス一筋で、結婚・出産の後も、ずっとダンスにのめり込んでいた私が、ミュージカルに関わるようになったのは、我が子が通っていたピアノ教室からの依頼がきっかけでした。
既製にとらわれず、オリジナルにシナリオを描く面白さ、ダンスの魅力に歌と芝居を組み合わせてつくるミュージカルに、すっかり魅せられてしまいました。そして、今では子どもの可能性や独創性に関われることを、私は誇りにしています。
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